祭りの日にみこしや山車が踏切を通過しようとするとき、ふと目に入る光景があります。屋根に掛けられた、鮮やかな黄色いシート。華やかな祭りの一部のようにも見えますが、実はこれ、感電事故や短絡事故を防ぐための重要な安全対策です。本記事では、普段あまり意識されることのない「祭りと電気安全」の裏側をご紹介します。
祭りの踏切で見かける「黄色いシート」の正体

祭りの行列を眺めていると、踏切で一旦足を止める場面があります。そのとき目に入る黄色いシートには、見た目以上に重要な役割があります。まずは、その正体と必要性から見ていきます。
山車やみこしが踏切を渡るとき、実はこんなリスクがある


こちらの写真は、関東の某私鉄沿線で行われる祭りの1シーン。鉄道会社様のご配慮で踏切通過時は高圧用絶縁シートが装着されます。
多くの踏切の上空には、電車の運行を支える“電車線”が張られています。祭りで使われる山車やみこしは背が高く、進行ルートによっては、この電車線に近接、あるいは接触する可能性があります。万一触れてしまえば、短絡事故や接地感電といった重大事故につながりかねません。
勇壮な祭りも安全対策があってこそ成り立っている
祭りは勢いと迫力が魅力ですが、その裏側では綿密な安全対策が講じられています。山車やみこしの屋根部に絶縁シートを掛けることで、万一電車線に触れても電気的なトラブルが起きないよう備えられています。観客の多くは気づかないかもしれませんが、こうした対策があってこそ、勇壮な祭りが安心して続けられているのです。
実はこんなことが行われている、踏切通過時の安全対策
踏切は電車の通行だけでなく、上空の設備も含めた安全管理が求められる場所です。祭りという非日常の場面では、さらに入念な準備が行われています。
踏切上空を走る電車線と、みこしの位置関係
踏切では、電車だけでなく上空構造物との距離も管理対象になります。特に祭りの際は、通常とは異なる高さの構造物が通過するため、事前の高さ確認や通過方法の検討が欠かせません。その中で用いられるのが、高圧対応の絶縁シートです。屋根部を覆うことで、電線との間に確実な絶縁層を設けています。
祭り文化が根づく地域では、各地で行われている鉄道会社との連携
今回紹介した地域だけでなく、祭り文化が根づいている各地では、同様の安全対策が行われています。祭りの主催者と鉄道会社が事前に連携し、踏切通過時の方法や安全措置を確認することで、地域行事を止めることなく安全を確保しています。電車の運行と地域文化の共存を支えているのは、こうした地道な協力関係です。
こんなところにもワタベの絶縁製品が使われています
黄色いシートは特別な場面だけのものではありません。実は私たちの身近な街中でも、同じような絶縁製品が使われています。
実は街の中でも見かけている高圧ポリフロシキ
山車の屋根を覆う黄色いシートの正体は、高圧ポリフロシキと呼ばれる絶縁シートです。これは祭りだけでなく、配電工事や電気設備の一時的な養生など、街中のさまざまな場面で使われています。普段は意識することがなくても、私たちの身近な場所で電気事故防止に役立っています。

祭りを陰で支える信頼の絶縁製品
ワタベの絶縁製品は、目立つ存在ではありませんが、安全を守る場面で長年使われてきました。祭りという特別な一日を無事故で終えるために、確実な性能が求められる現場で選ばれています。主役はあくまで祭りそのもの。製品は裏方として、その安全を支えています。
まとめ|日常の景色の中にある、無事故への願い
祭りの踏切で目にする絶縁シートは、非日常の風景の一部でありながら、日常と同じ安全思想の延長線上にあります。感電事故や短絡事故を防ぐための対策は、祭りに限らず、街のさまざまな場所で行われています。普段は見過ごしてしまいがちですが、何気ない景色の中には、無事故を願う多くの工夫が積み重ねられているのです。



