
絶縁という名の安心を、その手に
~安全への取り組み~
国産初の浸漬製法による電気用ゴム手袋を世に送り出し、耐電用品のパイオニアとして産声を上げた渡部工業。フラッグシップとなる「高圧ゴム手袋」をはじめ、弊社の安全性追求の姿勢と品質へのこだわりを紹介いたします。
熟練工が生み出す実用性と“全数検査”の安心感 ~高圧ゴム手袋~

全数外観・全数耐圧
渡部工業の高圧用絶縁品は抜取検査を行わず、外観検査、耐電圧試験を“全数実施”。
創業よりおよそ100年、「全数外観、全数耐圧」は渡部工業のポリシーであり、常識であり続けます。

匠の技術、U字カット
独自のU字形状の袖口カットは、熟練工による手作業で一双一双丁寧に巻き上げられます。
高圧用手袋として安全な長さを確保しつつ、使用者様が不便を感じる肘の屈曲部分のみをカット。手加工だからこそできる形状で、安全と使いやすさの両立を実現しています。

A級品のみをお届けする外観検査
万が一の事態には、文字通り使用者様の生命線となる高圧手袋。厳しい外観検査基準をもって、わずかなキズやピンホール、ユーザー様が不安を感じるようなグレー品はすべて不良とし、A級の美品のみをお届けいたします。

厚さ管理
厳正な厚さの管理はもちろん、出荷時は風合いの近いものを人の手により選定し、ペアリングします。
着用時に左右のわずかな違和感を感じさせないよう、作業者様のセンシティブな要求に応えます。
万一の事態から絶縁手袋を守る ~ゴム手袋用保護カバー~
ゴム手袋用保護カバーの目的
絶縁用手袋を使用する場面では、手袋本体を傷つける様々な危険が想定されます。






上記のような外的要因でダメージを負ったゴム手袋は絶縁耐力が低下、もしくは完全に失われることがあります。

外傷や劣化の原因となる薬品等からゴム手袋を守るために、弊社では保護カバーの併用を推奨しています。
ユーザー様の使用頻度や目的に応じて数タイプの保護カバーを用意しています。以下の「ゴム手袋カバー特性表」をご参照いただき、製品の選定を行ってください。
ゴム手袋カバー特性表
電圧 | 製品 | 材質 | 厚さ | 作業性 | 耐久性 | 着脱性 | サイズ | 適合手袋 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
高圧用 | 734 高圧ゴム手袋用 保護カバー | ポリウレタン | 0.7mm | ◎ | △ | ◎ | 3サイズ | 520 530 540 |
733 高圧ゴム手袋用 保護カバー | ポリウレタン | 0.7mm | ◎ | △ | ○ | 4サイズ | 550 555 | |
730 高圧ゴム手袋用 革カバー | 牛皮 | 1.3mm | △ | ◎ | ○ | フリー | すべての 高圧ゴム手袋 | |
731 高圧ゴム手袋用 ロングカバー | 人工皮革 | 0.9mm | ○ | ○ | ◎ | フリー | 520 530 540 | |
低圧用 | 738 低圧ゴム手袋用 保護カバー | ポリウレタン | 0.7mm (掌部1.4mm) | ◎ | △ | ○ | 3サイズ | 507 508 |
739 低圧ゴム手袋用カバー (薄手タイプ専用) | 牛皮 | 1.1mm | ○ | ○ | ◎ | 1サイズ | 505 |
保護カバーご使用時の注意
ご使用後は、ゴム手袋から保護カバーを取り外して保管してください。特に雨天時作業などで濡れたカバーを着けたまま保管しますと、ゴム手袋の早期劣化に繋がります。
業界唯一先芯入り&胴太サイズ ~電気用ゴム長靴~

JIS規格S種相当の先芯を採用
JIS T8101(安全靴)S種相当のFRP製先芯を内蔵した電気用ゴム長靴(先芯入り)。業界から待望されながらも「技術的に難しい」と言われた安全靴タイプを取り扱うのは渡部工業だけです。
安全靴の種類(JIS T 8101より抜粋)
作業区分 | 超重作業用 | 重作業用 | 普通作業用 | 軽作業用 |
---|---|---|---|---|
記号 | U | H | S | L |
※普通作業用はつま先部の耐衝撃性70J、耐圧迫性10kNを満たす靴を指す。

豊富なサイズ展開
32.0cmのビッグサイズや、「ふくら脛がきつい」という方に向けて胴周長を大きく取った“胴太型”まで取り揃え、幅広いニーズに対応します。
レギュラーサイズと胴太サイズ周長比較表
サイズ | 周長 (品番240、242レギュラー) | 周長 (品番241、243胴太型) |
---|---|---|
26.5cm | 440mm | 500mm |
28.0cm | 450mm | 500mm |
29.0cm | 470mm | 560mm |
耐久性 or 簡便性、用途に合わせて選べる ~高圧シート~
耐吸水性に優れ、塩害にも強い(高圧ポリフロシキ)


高圧ポリフロシキはマットな表面仕上げで、電線や充電物への仮取付の際も滑りにくいのが特長です。構造は、ターポリンで強度を担保した表層と内部に絶縁フィルムを積層した「多層式」。塩害にも強く、高い耐吸水性を誇り、過酷な環境でも絶縁性能の低下につながる充電電流を最小限に抑えます。
高圧ポリフロシキの塩害試験(3%の食塩水に試料を浸漬)
浸水時間 / 試験電圧 | 6時間 | 16時間 | 24時間 |
---|---|---|---|
20kV 1分間 | 異常なし | 異常なし | 異常なし |
軽量で点検容易(防護シート)


絶縁性の高い無垢のEVA生地2枚を合わせることで、「多層式」の高圧ポリフロシキに比べ約20%の軽量を実現。外観検査が容易で不良を発見しやすい「二層式」の高圧シートを製作できるのは、渡部工業だけです。
お問い合わせ
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